オーストラリアに住むぞ!!!その2

 

             オーストラリア初日♪

 

           ブリスベンに着いて入国審査。「滞在するホテルは?」「決まってません」元気に答える私たち。

          「え?」たちまち人だかりが出来た。「何なん、これ」「帰ってけ、って事?」

          「いざとなったら突破するしかないな」今思えば恐ろしい事を考えていたもんだ。

           10分程周りだけで話し合いが持たれ、私たちは入国を許された。

 

           ブリスベン空港を出た途端、目をやられそうな程の日差し。空がめっちゃ高い。

          空気はさらっとしていて気持ち良く、暑いのにすごく快適だ。日本の蒸し暑さとは全然違う。

           私はいっぺんでオーストラリアが好きになってしまった。

 

           サーファーズパラダイスへはバスで移動した。約一時間、にこぴ〜と私はこれからの計画を

          話し合った。私たちの目の前に写真でしか見たことの無かったサーファーズパラダイスの

          コンドミニアムが現れた。「ちょっと、めっちゃすごない?」「こんなとこに住むんやな、

          あたしら」

           サーファーズパラダイスに着くと、その足でインフォメーションセンターへ行き、これから

          滞在するコンドミニアムを相談する事にした。「お風呂があって、プールがあって、キッチンも

          あるホテルを探してるんですけど」「OK。ぢゃ、送ってってあげるよ」

          「お〜、オーストラリアの人は親切やな〜♪」五分ほどでバスが止まり、「ここだよ」と彼が

          指差したのはバックパッカーズだった...

 

           そこまで送ってくれた彼が一緒にフロントまで付いて来て、何やら話している。

          「一泊10ドル(当時で800円位)ね」「安..」

           せっかく送ってくれた彼の手前、「ここはちょっと..」と言いそびれ、結局泊まる事に...

          「あれがプール、こっちがキッチンで向こうに共同の冷蔵庫があります。それから奥に洗濯機も

          あるわ」「確かにあたしらが言うとった物は揃とるけど」「ちょっとえらない(ひどくない)?」

          それでも長時間のフライトと入国の時のドタバタで疲れ切っていた私たちは、とりあえずここに

          一泊だけする事にし、ベッドに横になった。二人ともぐっすり眠り込んでしまい、次に目覚めたのは

          夕方だった。

 

           私が目を開けると、部屋の中を白人の男の子が歩いている。「そりゃ、外国人もおるわな」・・

          (は?何で?)がばっと起き上がると同時ににこぴ〜も飛び起きた。奥の部屋からシャワーの音が

          し始めた。「なあ、あたしの見間違いと違たら、今白人の男の子歩いてかへんだ?」「やっぱり?」

           初めての海外で、男の子と相部屋...しかも外国人..無理!!!私たちはこれからどうするかを話し合

          う為、まずはお腹を満たす事が先決と意見が一致し、近くのコンビニに行くことにした。

          「相部屋はあんまりえらいよな」「そうさ、お金盗まれたらどうすんの!!!帰れやんようになるで」

          「それはやばいな、何とかせな」

          コンビニの中でも二人の話はどんどんオーバーになり、挙句の果てにはお互いの身の危険にまで

          話が及んだ。

           悩みを抱えているとは到底思えないほどおかしとジュースを買い込み、レジへ。

          「10ドル25セントです」「もぉ〜、ジャパンマネーを見せつけたるか」と得意満面でお金を渡す。

          「あの..」「何なん、お釣りが無いってか」「10ドル25セントです」笑顔でお金を少し前に出す。

          「あの..」店員さんは困った顔でもう一度ゆっくりと「10ドル25セントです」と言った。

          自分の出したお金を確認してみると、それは50セント硬貨だった...

           ここのコンビニにはもう二度と来るまいと心に決め、外に出た。

          「それより今からでも違うホテル探した方がええんちゃう?」と、近くにあった公衆電話から

          ホテルに片っ端から電話をかけたがどこも空いていないと言われてしまった。

 

          Kさんとの出会い

 

          「やっぱり一晩だけバックパッカーズに泊まるしかないやろか」「そやな、明日の朝からもう一度 

          泊まるとこ探そ」途方に暮れながら歩いていると、日本食レストランの前で誰かが手を振っている。

           きれいな黒人の男の人だった。あんなきれいな人、それまで見たこと無かった。

          実はにこぴ〜と私はこの旅に来る前に一つだけ約束をしていた。「男は絶とう!!!」と。

           それはオーストラリアがエイズ人口世界第三位(当時)だったからだ。

          だから当然私たちはこう言い合った。「どうする???」

          「日本食レストランの人やったら中に日本人がおるかも分からんしな」「そやな、ホテルの事も 

          相談出来るやん」ともっともらしい事を言いながら、誘われるままにレストランに入った。 

 

           中にはやっぱり日本人がいて、私たちが日本人と知るとオーストラリアのビールを出してくれた。 

          XXXX(フォーエックス)というビールで、疲れていたせいか普段はビールが嫌いな私にもとても 

          おいしく感じられた。

          「バックパッカーズなんかに泊まってちゃ駄目だよ。僕がコンドミニアムを手配してあげるから

          そこに移りなさい」「はぁ〜い」

           夜にはKさんが迎えに来てくれる事になり、私たちは上機嫌でバックパッカーズに戻った。

          「ええ人に知り合ったなあ」「ほんまやな」

           そして夕方、さっきの外国人Jがジャガーで迎えに来てくれ、私たちはアクエリアスという

          コンドミニアムに滞在する事になった。それは今までいたバックパッカーズとは雲泥の差で、広い

          キッチンにベッドルームが3つもあるすごい所だった♪

          「ちょっと、毎日ベッド替えて寝る?」「こんなキッチンやったら毎日ご飯作るんも楽しいよな」

           私たちは大はしゃぎで部屋を見てまわり、お互いの家に「もう帰らへん」と電話をかけた。





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