オーストラリアに住むぞ!!!その8
シドニー最終日♪
最終日の朝、どちらからともなく仲直りした。私らいっつもこんなん..友達も最初こそオタ
オタしとったけど最近では気にも留めてくれへん。
ぺろちゃんから「昨日ブラックオリーブにあたってバスルームでぶっ倒れた」話を聞いて、
あたしの眉毛はたちまち八の字になった。「ぺろちゃん...かわいそうに...」ぺろちゃんは
まだ復活し切れてないらしくちょっぴりしょんぼりモード。そんな時のぺろちゃんは可愛いの
で、時々憎たらしい事を言う度、腐りかけの物を食べさせようかと思ってしまう...
今日はシドニー最終日やで初日から気になっとったお店に朝ご飯を食べに行く。ぺろちゃん
は今回の旅行が移住の下見を兼ねている事もあり「英語でしゃべる」事に意欲的。えらいぞ!!
朝ご飯に選んだのはサンドイッチのお店。ぺろちゃんの胃腸の調子が心配なので軽く食べる
事にした訳。それぞれ好きなパン、具材、飲み物を選んで食べた。私はターキーサンド、ぺろ
ちゃんはハムとチーズのサンドイッチ。どちらもなかなかおいしかった。
私はターキーが大好きなのでこっちに住んだら絶対クリスマスにはローストターキーを作る
と決めている。しっとりとした食感がたまらなくおいしい。それにたっぷりグレービーソース
をかけて...う〜、それだけでも向こうに住む価値があると私は声を大にして言いたい!!!
朝ご飯を食べてホテルに戻り、これまで撮った写真やビデオを見ながら「ちょっとケンカが
多過ぎるな」とお互い反省...これからは仲良くしやなあかんわ、と握手をした。せっかくの
新婚旅行やのにケンカばっかりしとったな、っていう思い出ぢゃあんまりやでな...今日の夕方
にはブリスベンに向かう列車に乗る予定やからそれまでシドニーで楽しい思い出を作ろう!!!と
二人で仲良く荷造りを済ませてキャシーに荷物を預け、出かけることにした。
今日の夕方にはシドニー駅から列車でブリスベンに向かう予定だ。チケットはネットで予約
してあったので代理店にチケットを取りに行かなくてはならない。代理店は結構駅から近かっ
たので、出発の直前に寄る事に決めた。
さて、これからどこに行くか...ぺろちゃんが「なあなあ、もう一回Kam Fook行きたない?」
と言い出した。勿論断わる理由はない。私ももう一回あの揚げ餃子が食べたいもん♪
まさか又同じ店に行くとは思ってなかったが、二人とも不思議とよく場所を覚えていて、す
んなりKam Fookに到着した。が、昨日と違ってめっちゃ並んどるっ!!!何ぢゃ、この人だかり..
一時間半も待たされてぺろちゃんは切れる寸前、私は空腹のピークを迎えている。ケンカの
条件は見事に揃っていた。まさに一触即発!!・・・その時私らの名前が呼ばれた。二人の顔に
浮かぶ満面の笑顔。何を食べても待たされた分昨日以上においしく感じる。どうやらメニュー
は日替わりで昨日と同じ物は無かったけど、それでもやっぱりめっちゃおいしかった。私らは
大満足で店を後にした。
お腹も満足して、仲直り出来て、これで気持ちよくシドニーを出発出来るな。ホテルに戻り
荷物を手にした私らは代理店で列車のチケットを受け取り、もう少し時間があったのでその辺
をぶらぶら回る事にした。
しばらく歩いていると、又またささいな事でケンカになってしまった。かなり険悪なムード
になり、離れて歩く。私も話しかける気になれず、わざとゆっくり歩く。
少しして道路脇に地図を見つけ、何気なく見ると、何と私らは駅と反対方向に歩いとる事に
気付いた!!!ぺろちゃん、大変!!!そう言おうとして前を見ると、ぺろちゃんがいない!!!
ちょっと、どこへ行ったん???はるか遠くのほうまで目を凝らして見てみたが、ぺろちゃんは
どこにも見当たらない。どうしよ!!!
私はくるりときびすを返し、駅に向かった。
どうなる、ぺろちゃん...
一足先にシドニー駅に着いた私は心配し、苛々し、色々考えを巡らせていた。ぺろちゃんが
もしこのまま来んだら...一人で行くとするか。ぺろちゃん、どうするやろ...まあ、死にはせん
わな。お金もパスポートもあたしが持っとるけど、それでも何とかなるやろ...
電車の時間が刻々と迫っていた。あと20分。あと15分...
あ、ぺろちゃん...
向こうの方からちょっぴり決まり悪そうにしながらぺろちゃんが歩いて来る。「あんた、何迷子
になっとんのよ!!!」と言うと「え〜、迷子と違うもん。最後やで行った事ないとこへ行ってみた
だけやもんね♪」こ、こいつ...次の瞬間ぺろちゃんは頭を思いっきりはたかれた。
「あんたな、待っとる方はめっちゃ心配なんやに!!!お金もパスポートも持って無いし、英語も
ろくにしゃべれやんし、どんだけ心配しとったと思とんの!!!」
ぺろちゃんを置いていこうと考えていた事などはおくびにも出さず、私はこんこんと説教した。
言いたい事を言ってしまうとスッキリしたので、二人で駅構内のお店で飲み物やらお菓子やら
を買い込み、早々と列車に乗り込んだ。
この列車はシドニーを夕方の4時半頃出発し、翌朝6時半頃ブリスベンに到着する。前から列車
の旅をしてみたかったので何だかワクワクする。XPTという名のその列車の、私らが予約した一等
客室はベッドも食事も付いていてなかなか快適な移動が出来そうだ。
私はこういう時、ホテルなんかでも必ず部屋の中の物を把握しておきたくなる。この時もベッド
がどんななのか見てみたくなりちょっとベッドを下ろしてみた。そしたらベッドの調子が悪く元に
戻らない。どうせ夜には下ろすんやでこのままでええか、とも思ったけど何かうっとうしいので
乗務員のおじさんに頼んで直してもらった。お世話かけます...
調子が...
快適なはずの列車の旅だったが、いざ走り出すとものすごい揺れ。その上進行方向と逆向き
に座っていた為、二人して気分が悪くなってしまう。結局ベッドを下ろして横になる羽目に..
ベッドが壊れとったんはこれを暗示しとったんかもな...
しばらく横になったら元気が出てきて、買ってきたお菓子を食べ、それでも足りずに食堂車に
食べ物を買いに行く。ぺろちゃんはホットチキンロール、私はバゲットのサンドイッチ。まあ、
列車の中の食べ物なんてそんなに期待してなかったけど、ぺろちゃんのホットチキンロールは黒
パン?と思うほどこげた焦げ焦げロール。私のは焦げては無いけど倦怠期の夫婦位冷たい...そ
の上どこかに落としてきたの?と聞きたくなる位味が無い...余りにも、余りにも、である。私
らは何だか悲しい気分になり、早々に眠りについたのだった。
いよいよサーファーズへ♪
ドンドンドン...ドアを叩きまくる音でびっくりして目が覚める。朝ご飯を持って来てくれた
らしい。ハムとチーズのクロワッサンサンドとコーヒー♪私はコーヒーが大好きなのさ。毎朝
コーヒーを飲まんと何かすきっとせんのさな。ん?何、このコーヒー...薄口しょう油???見る
からに薄いんやけど...気のせい?ではなかった。それはまさにお湯。茶色いお湯やった。
でも、これどっかで飲んだ事あるよ。えっと...そう、ぺろちゃん家。ぺろちゃんのお義母さん
の淹れるコーヒーがまさにこれ。「お義母さんな、コーヒーだけは自信あるんさ」と言いながら
毎回勧めてくれるあのコーヒー。そう、ぺろちゃんのお義母さんは喫茶店で働いている。あの..
ぺろちゃんのお義母さんのお店のお客さんは味覚の鋭い方ばかりなんでしょうね。私にはこの
コーヒーとお湯の区別がつかないんです。きっと味覚が鈍いんですね...
朝食が済んで一時間もすると、列車はそろそろブリスベンに到着する。私らは荷物をまとめ、
もう絶対ケンカをするまい、と何度目かの約束をした。
列車がブリスベンのローマストリートに着き、そこからサーファーズパラダイスまで移動する。
あと一時間もすればサーファーズに到着!!!
バスで私らが滞在するコンドミニアム、クラウンタワーズに送ってもらう。バスの運転手のお
じさんに行き先を告げると「cool!!」と言われた。さすがに人気のあるコンドやな。すっごい遠く
からでもそれと分かるほどめっちゃ大きくて豪華なコンド。ここに5日間滞在する。ぺろちゃんも
私も目の前の余りにも立派なコンドにため息が出た。もぉ〜、めっちゃきれい!!!それにこの町に
はKさんがいる。数年ぶりのKさんとの再会とこれからの5日間を思うとものすごい期待に胸が踊る。
そう、リオのカーニバルよりも激しく!!!
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