オーストラリアに住むぞ!!!その3

 

             オーストラリア初日♪続き。「乱痴気騒ぎ」

 

           お互いの家族に「もう帰らない」という決意表明をし、私たちは改めて20階に

          ある私たちの部屋のバルコニーからゴールドコーストの夜景を眺めた。「とうとう来たんや

          な」「ほんまやな、これから毎日この景色を見ながら暮らせるなんて夢みたい♪」

          「数時間前にはバックパッカーズにおったなんて信じられへんな」

 

           その時電話が鳴った。受話器を取るとさっきここまで送ってくれたJが遊びに来たらしい。

          1階まで降りてロックを解除する。Jは両手に抱えきれないほどの荷物を持って立っていた。

          なぜかかなりドレスアップしている。

 

           調理師でもあるKさんの作った料理にオーストラリアワイン。後から彼も来ると言う。

          「何てええ人なん?Kさんて」

           しばらくしてやって来たKさんも含め、歓迎会が始まった。料理もワインもすっごくおいしく

          て、その上宅配ピザまで注文してくれた。またそのピザが大きいの何の、一切れが20センチ

          四方位ある!!私たちは何日も食事を取ってなかったみたいにえらい勢いで食べ続けた。

           人ってお腹が満たされると、特にあたしは、だんだん頭が回ってくる。最初の内はただただ

          「人の親切ってありがたい!!!」としか思っていなかったのに、最後のピザを食べる頃にふと

          (何でこの人ら、こんなに親切にしてくれるんやろ...)と思い始めた。(同じ日本人やで?

          それにしたってここまでするか?何かおかしいぞ...)にこぴ〜の方をチラッと見ると、彼女も

          目が笑ってない...やはり考える事は同じだった。

           なかなか帰ろうとしないJとKさんに「疲れてるから」とお引取り願い、にこぴ〜と話し合う。

          「このままやと明日から毎日乱痴気騒ぎ、みたいな事になるん違う?」「やっぱそう思う?」

          「いくら親切にしてもうたからって、なあ。」「英語の勉強に来たんやでなあ」

           三分後、私たちが出した答えは「夜逃げ」だった。

 

           いや、実際には朝逃げだった。調子に乗ってあちこちの部屋にばらまいた荷物を大急ぎでまと

          め、Kさんが置いていってくれた数本のワインもちゃっかりカバンにしまう。そしてとりあえず

          仮眠を取り、朝一番で逃げ出した。勿論、宿泊費は払った。80ドル、二人で約6400円だった。

           何とか夕方までにコンドミニアムを見つけやな!!!

           大きな荷物を持ち、あてもなく歩き、目ぼしいコンドを見つけては交渉する。向こうもこち

          らの困りぶりにつけこんでぼったくろうとしてくる。早くもお手上げ状態。スーツケースに座り

          私たちは途方に暮れた。でも...もう後戻りは出来ない。めげずに探そう。

           何軒目かのコンドでやっと交渉成立。昨日いたアクエリアスよりは少し狭いけどベッドルーム

          も二つあって十分広い。窓からは何十キロも続く砂浜も見える。

           私たちは荷物を降ろし、これからの生活に必要な物や、食料を買い込む為に歩いて五分程の

          スーパー(パラダイスセンター地下)に行く事にした。

           初めての海外でスーパーに入った私たちは品物の充実しているのにえらく感激した。ジュースな

          んて何十種類もある。しかもものすごく大きい柔軟剤のような容器で売られている。野菜もお肉も

          量り売りで、しかもめっちゃ安い。じゃがいもなんて1kで1ドルだ。実は私たちはあんまり料理が

          得意ではなかったのだけど、がぜんやる気になって色々買い込んだ。

          「あ、洗剤も買わな。全自動用やんなあ。これなんかどう?」「一番安いのにしよな」え?うん。

          「あと、柔軟剤..」「そんなん買わんに!!」う..買い物はこんな調子だった...

 

           結局柔軟剤以外の買い物を無事終えて、私たちは家に帰った。早速料理を作る。

          その日のメニューは記念すべき仕切り直しの初日という事でステーキとマカロニサラダ、ミネストロ

          ーネを作る事にした。二人でご飯を作るのはキャンプみたいで楽しい。幼稚園からの友達だけあって

          呼吸もぴったり。自然に役割分担が出来てくる。材料を切るのは私。お肉を焼くのは私。スープを作

          るのは私。マカロニをゆでるのは私。にこぴ〜はいつ出来上がるのかとお鍋を覗き込んでいる。

           オーストラリアのキッチンは本当に使いやすい。まず私が感動したのはディスポーサーだ。今では

          日本でも珍しくもないかも知れないけど、10年前の私たちにはものすごく画期的な機械だった。

          卵の殻でも野菜くずでもどんどん放り込んでスイッチを押せば粉砕されてしまう。何度やってもその

          度「お〜」と声が出てしまった。

           次に感動するのが電圧の違いからなのか料理の出来上がりがものすごく早い事だ。お湯なんて1分

          位で沸いてしまうし、トーストなんて20秒だ。ポップアップ式のトースターをセットして振り向い

          たらもう焼けている。「故障?」と思ったほどだ。

           料理も出来上がり、広いテーブルに並べてみるとなかなか良い感じだ♪まずはステーキを一口。 

          日本のお肉、特に私たちが住んでいるところは松阪牛が有名なので、それと比べると確かに固いが

          食べ慣れればこれもおいしいのだろう。そしてマカロニサラダを一口。あれ???おそるおそるもう一

          口。・・・げっ、まずっ!!!!!にこぴ〜の顔にも「まずい」と書いてある。でも何で???

          「マカロニ茹でる時に間違えて砂糖入れたんかなあ?」「もうちょっとマヨネーズと塩コショウ足し

          てみよに」・・・ますます救いがたい味に。「何なん、これ!!!」マヨネーズを舐めてみると、変な

          味の正体が判明した。マヨネーズが甘いのだ。それも半端ぢゃなく..酸っぱいマヨネーズに慣れ 

          ている私たちにはどうしても我慢ならない味...二度とサラダは作るまい。 

 

           それでもお腹はいっぱいになり、私たちはたまりにたまった疲れのせいかお風呂に入るとすぐに

          眠りについた。

           翌朝早く目が覚めて、バルコニーに出てみるとたくさんの人が砂浜を散歩している。一人の人も

          いれば、犬を散歩させている人もいる。その中で私の目を引いたのは数組の老夫婦だ。手をつなぎ

          本当に幸せそうに歩いている。周りを流れる空気さえ穏やかだ。「これだ!!!」私が求めていた理想

          の生活はここにある!!!その朝に「いつかオーストラリアに住む!!!」と私は決意したのだった。

 





Click Here!

 

オーストラリアに住むぞ!!! その2 その3 その4
その5 その6 その7 その8
その9 その10 その11 ">その12

 

トップページ ちゅみちゅみのプロフィール 息子、利匡のこと書いてます 利匡の写真館です お世話になったサイトや行きつけのサイトです 

懸賞応募で当たった物や懸賞に当たるコツなど色んな事を書いてます 仲良しのみなさんから頂いた物を紹介しています♪ 私のお小遣い稼ぎについて書いてます オーストラリアへの移住記です その他色々書いてます 

りいのはじめの一歩クイズ応募してね ドタバタ旅行記始まります ぜひ足跡を残していってくださいね ちゅみちゅみの日記です メール待ってまーす!

 

  

 

 

 

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送