オーストラリアに住むぞ!!!その5

 

             興奮冷めやらず...

 

           オーストラリアでの日々が余りにも楽しすぎたので、日本に戻ってもしばらくは夢の中にい

          るみたいで、目が覚めたらそこはオーストラリアなんぢゃないかとまるでハイジがフランクフ

          ルトのお屋敷で「もみの木が鳴ってるぅぅぅ」と叫んでドアを飛び出した時のような感覚だっ

          た。

           さすがにドアを飛び出したりはしなかったけど、にこぴ〜は電話で「Hello」と言ってしまっ

          た事があったらしい。私も日本にいる自分を認めたくない、みたいな気持ちがあった。

           それでもいつまでも夢の中にいる訳にもいかず、私は「英語を使う仕事」を探す事にした。

          「英語を使う仕事」をしたいと思ったのは勿論英語が好きだったからだけど、中学生の頃

          塾の先生に「将来英語を使う仕事に就くべきやに」と言われたのを思いっきり真に受けた

          から、という事もあった。昔からおだてに乗りやすい性格だったから「それが私の天職なん

          だ」と思い込んでしまったのだ。

           と言う訳で求職活動を始めた私は、特に資格も持っていなくても「やる気」があれば働ける

          学校を見つけ、めでたく就職することになった。

           昔から面接は得意で、目をキラキラさせつつ意欲を語るとまず落とされる事は無い。私は満

          足な英語力も無いまま英語学校の講師になってしまったのだった。

 

           私がいた英語学校は小・中学生を対象にした塾と英会話学校の中間のようなところで、スタ

          ッフの半分は外国人だった。初めの内は自分の英語力の無さが露呈するのが怖くて「頼むから

          私に話しかけないで欲しい」というオーラを発しつつ、事務所内ではうつむき加減で仕事をし

          ているフリをし、ひたすら予習をして授業に臨む、という毎日だった。一週間もしない内にこ

          の仕事を選んだ事を後悔した。そしてこんな英語力の無い私を素直に「先生」と呼んでくれる

          生徒たちに申し訳ないと思い、辞める事ばかりを考えていた。

           そんな時、同級生のまあちゃんに会った。彼は生まれ乍らの商売人で一日中お金を儲ける事

          を考えているような男だ。毎日は辛いが、時々会って話すと刺激になってものすごく楽しい。

           当時彼は25歳にして塾を4校経営し、画商までやっていた。お金儲けだけではなくその為に

          すごく努力していて尊敬していた。彼に「これまで出会った先生が全員良い先生やったか?

          ほとんど違うやろ?色んな先生がおって良いんちゃうん」と言われ、気持ちが楽になったと

          同時に、生徒の心に残る先生になろう、その為にもっともっと努力しよう、と心に決めた。

 

           それからの私は外国人スタッフにも努めて話しかけるようにし、英語の勉強も少しずつで

          はあるが頑張った。あの時まあちゃんに会わなかったら私は多分挫折していただろう。人っ

          て、出会うべくして出会うものなんやなあ...とつくづく思う。

           英語の勉強も頑張った。「教える」ことの難しさを感じない日はなかったけど、それ以上に

          満足感や達成感があった。今でも数人の生徒たちとは交流があり、メールや電話をもらう度に

          自分を覚えていてくれる事が素直にうれしい。

           結局、5年程そこで英語講師をした。本当はもっと続けたかったが、業務拡張した結果経営が

          悪化し、学校自体がなくなってしまったのだった。他の学校で働く事も考えないではなかった

          が知らぬ間に出来ていた円形脱毛症(つまりハゲ)に気付き、普通の会社に転職した。ストレ

          スなんて感じた覚えはなかったけど頭の方では感じていたらしい...

           その後、毎日どうすればオーストラリアに移住できるかを考えた。ネットで調べてみるとや

          はりなかなか難しそうだ。就職するにしてもビザの無い人は厳しいし...

           そうこうしている内に数年が経ってしまった。何か行動を起こすわけでもなく、それでも漠

          然と「私はいつかオーストラリアに住むんだ」と思っていた。

           ぺろちゃんと出会って付き合うようになった時、私は移住の夢を話した。オーストラリアに

          行った事も無いのに、ぺろちゃんは「ええな〜、行こに」と言ってくれた。びっくりしたけど

          すごくうれしくて夢中でオーストラリアの素晴らしさを話して聞かせた。ぺろちゃんもすっか

          りその気になって、私たちの将来の計画を立てた。結婚して、子供が三歳になるまでに移住を

          する。まずは下見として新婚旅行でオーストラリアに行こうという事になった。

           それから数年経ち、2002年に私たちは結婚した。

オーストラリアへ♪

           私にとっては三回目、ぺろちゃんは初めての新婚旅行。今回は二週間でシドニー、ゴールド

          コースト、ポートダグラスを回る。航空券はH.I.S.で、コンドはネットでオーストラリアの観光

          局を調べ、コンドに直接値段交渉した。スカイダイビングやラフティングなどのツアーも同様

          に申し込んだ。最初の旅行の時の私からはかなりの進歩だ。Kさんにも連絡を取った。

          Kさんとは最初の渡豪以来日本で会ったり、手紙を出したりと交流は続いていた。彼は私の結婚

          をとても喜んでくれ、ゴールドコーストで会う約束をした。

           万全の準備をして2002年5月21日、関西空港を出発し、ケアンズ経由でシドニーへ。

          いざ、オーストラリアへ!!!

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