オーストラリアに住むぞ!!!その13

 

             ケアンズの空から♪

 

           ケアンズでの買い物は期待外れになってしもた。まあ、お土産はホテルの近くで済ます事に

          するとして...そやけどちょっと失敗やったな。日本人に会わへんようにポートダグラスに滞在

          する事にした訳やけど、何にも娯楽がないっちゅうかさ。せかせかした日本人が嫌やと思いなが

          ら、何にもする事がない状況も物足りやん。つくづく勝手なもんやわ。あ〜、一時間もかけて

          何にもないとこへ行くよりケアンズにホテル借りて気晴らしにポートダグラスへ遊びに行く方が

          良かったかも...しかも送迎の分、ツアーとかケアンズより高くなるしさあ。下調べは念入りに

          やったつもりやったけどほんま、ええ勉強になったわ。ポートダグラスには住めやんな...

           明日はもう一度熱気球に挑戦予定。風が強いと中止になってしまうでかなり心配...地上で無風

          やと思とっても中止になる事もあるし...それに何より直前まで決行かどうか分からんでどっちに

          しろ5時起きやっちゅうんもきつい...頼むで風吹くなぁぁぁ!!!!!!

           私の呪いにも似たお願いが通じたのか翌日は熱気球に乗れる事になった。前にゴールドコースト

          で乗れずじまいやった過去があるもんで余計にうれしい♪空から見るケアンズはどんなんやろ...

           バスの運転手のおじさんは無口な感じで、一見話しかけにくそう...ん?助手席で何かゴソゴソ

          動いてない?おじさんのと思われる大きな服の中から可愛い子供が顔を出した。おじさんの息子ら

          しいその子は私らの方を振り返ってにっこり笑うと何やら小声でお父さんに話しかける。おじさん

          はハンドルを握りながら「もう少し寝ておいで」と優しい笑顔で言った。お父さん、優しいお父さん

          こう揺れちゃお子さんも眠れませんよ、きっと...

 

           ひどい揺れの中、バスはようやく熱気球の発着場所に着いた。ぺろちゃんはぐっすり眠れたらしく

          すっきりした顔をしている。嘘...図太いとは思とったけど、ここまでとは...

          バスを降りていくと、スタッフの人らが既に準備を始めとった。まだ辺りは真っ暗で知らん人が見た

          ら怪しい取引か何かに思われそう...ゴゴーッ ゴーッ・・・おおお、熱気球が膨らみ始めたぞ。

          うわ、でっか。めっちゃでっかいやん!!!私らの目の前に巨大な物体が現れた...

           熱気球はどんどん膨らんでいく。バーナーの炎がものすごい音を立てる。ぺろちゃんと二人でこな

          いだみたいに叫びあいながら話をする。と言っても「すっげえ」「でっかいなあ」の繰り返しやけど。

          気球が完全に膨らんだ頃辺りが少しずつ明るくなってきた。

           その日は気球が合計7個飛んだ。私らの乗る気球には新婚旅行と思われるカップルや日本人観光客、

          それからええ感じの老夫婦が一緒やった。老夫婦のおばあちゃんはすごいはしゃいどって「あたし、

          一昨日も乗ったのよ」と笑っとる。毎日を楽しく過ごしとる♪って感じ。それを「お茶目さん♪」て

          温かく見守るおじいちゃん。これこれ、こんな感じさ。私がはしゃいでぺろちゃんが見守る...ん?

          見守る???ぺろちゃんも一緒にはしゃぐ。そう、あたしらはきっとそう。

           気球は完全に膨らんで少しずつ浮かび始めた。スタッフの人らが必死で押さえる。一人ずつ気球に

          乗り込んだらいよいよ出発♪「行ってらっしゃい」という声に見送られ、気球は静かに空へ...と言い

          たいとこやけど、すさまじい轟音の中空へ...ゴーッ ゴーッ ゴーッ・・・・・

           耳さえふさいどれば空の上はめっちゃ快適。明けていく空。果てしなく続く草原。野生のカンガルー

          が走るのも見える。優雅なひと時...

 

           約一時間、と言うても乗っとるあたしらにとってはあっという間のフライトが終わり地上に降りてく

          と、向こうの方から行きに乗って来たバスが近付いてくる。これから朝ご飯を食べてラフティングに挑

          戦や。ええ感じにお腹も空いてきたしな。優雅なひと時も空腹には勝てず、余韻を楽しむ事なく私らの

          興味は朝ご飯にうつってしもた。

           バスに乗ること約10分、朝食場所に到着。って言うても何かキャンプ場???みたいなレストラン。ここ

          でしばらく待って下さい、との事。えええっ???食べ物が並んどんのに待て、なんて...私らはお預けを

          くらった犬のごとく朝食のテーブルの周りを回ってみた。でも「食べて良いよ」と言ってくれる人もお

          らん。そこにおんのは朝食と私らだけ。自分らのやっとる事が余りにも空し過ぎるんでレストランの周り

          を散歩する事にした。(レストランっていうてもドアも何にも無いけど)外へ出ようとする私らに突然

          黒い大きな物がぬっと近付いてきた。な、何や、牛か...どこからともなく現れたおじさんが言うには、

          この牛はここで飼われていて、名前はハリー。とっても大人しくて乗る事も出来るらしい。そう言うと

          おじさんはひょいと私を担ぎ上げ、ハリーの上に乗せてくれた。おおお、ハリー、つぶれないかね?

          ハリーはちょっと涙目にはなっとったけど私を振り落とす訳でもなくじっとしている。もしかすると

          振り落とす事が出来やんだんかも知れんけど...おじさんがいつまでたっても私を下ろしてくれる気配

          が無いので仕方なく自分で飛び降りた。ハリーはホッとした様子。おじさんが「名前を呼んでごらん」

          と言うので「ハリー♪」と呼びかけるとハリーはまるでハイジのヨーゼフみたいにのっそりと寄って

          来る。おおお、人懐っこいなあ。ぺろちゃんも呼んでみる。「ハリー♪」ハリーはぺろちゃんに近寄っ

          て行く。見るとぺろちゃんの腰が引けとる。ぺろちゃん...丑年のくせに...

           ハリーと遊んどったらいつの間にかたくさん人がやって来とって、いざ朝食を食べんとしとる!!!

          ちょっと待ったぁぁぁ!!!私らも食べるでぇぇぇ。一番乗りしとったはずが出遅れるとは...全くみん

          な食いしん坊なんやで...なあ、ぺろちゃん。と、ぺろちゃんは既にパンケーキを焼いているコーナー

          にちゃっかり並んどる...こ、こいつぅぅぅ。

           朝食のメニューはパンケーキやハムエッグ、フルーツにパンにジュース、といたって普通の内容。

          でも、森に囲まれたレストランで食べる朝食は格別の味わい。怖い位お腹に吸い込まれていく。

          結局、出発時間ぎりぎりまで食べ続けてしもた。

           今日やるラフティング、実は私は日本で一回だけ経験がある。台風の翌日、水かさの増した川での

          ラフティングはかなりエキサイティングやった!!!何せ私の友達が川の向こう岸に取り残されるという

          ハプニングがあったでな。大事には至らんだで今となってはかなり笑える思い出。そういう、川へ投

          げ出される、みたいなハプニングを期待してバロン川へ。バスの中で水着に着替えてライフジャケット

          を着けて、8人のグループに分けられる。私らのグループには新婚旅行で来とる夫婦が二組と一人で

          仕事で来とるという女の子、それとスタッフの人やった。

           初めて会う人らと呼吸を合わせてボートを漕ぐ、って結構難しい。みんなで自己紹介とかしながら

          漕ぎ進む内に少しずつ呼吸が合うてきて、だんだんテンションも上がってきた。他のボートと水のかけ

          合いしたり...いつの間にか一致団結しとんのが面白かった。ところどころで川に飛び込んで自由に泳

          ぐ事も出来る。ライフジャケットを着とるで溺れる心配もないし。スリルとは程遠いけど単純に楽しい

          し、川で泳ぐんは何より気持ちええんさな。

           そして水に入ると不思議にお腹が空いてくるんさ。川から上がると昼食が用意されとってみんなでガ

          ツガツ食べた。ツアーの中に韓国のタレントがおったらしいけど、誰も興味を示さずがっついとったん

          が笑える。彼女の立場は...

           一日中遊んでお腹もいっぱいになったら...人は当然眠くなる。という訳でぺろちゃんも私もバスに乗

          った途端熟睡...ホテルに到着して又熟睡...明日は一番のお楽しみが待っとるでな。ゆっくり休んで体力

          を回復するとしよう...

 

 

             おまけの話♪

           とある幼稚園の入園式。緊張と期待の入り混じった顔をした子供達が並んでいる。「西 昌弘

          君」「はい」元気な声が響き渡る。実に気持ちの良い光景だ。「関谷 美智子さん」「はい」

          みんな元気良く返事を返す。(返事せんだら何回呼ぶんやろ...)そう思った女の子がいた。

          「○村 ○美さん」「○村 ○美さん」・・・・先生はあきらめて次の子の名前を呼んだ。

          (ふうん、6回か。)となりの席が空いているのを良い事に寝転がっているその女の子こそ

          神童ならぬ珍童、ちゅみちゅみだった。珍童シリーズ 第一話より

   




     
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